Fioの素敵な日々

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【音楽】交響的詩曲「走れメロス」(福島弘和)

小説『走れメロス』

『走れメロス』は太宰治が1940年に発表した短編小説で、ギリシア神話とドイツの詩人シラーの詩をもとに創作されています。あらすじは以下の通り。

メロスは、妹の結婚の準備のためシラクサの町を訪れた。
そこで人間不信のため多くの人を処刑している暴君ディオニス王の話を聞いて、激怒した。
そして王の暗殺のため王城に侵入するが、捕らえられ、王のもとに引き出された。

人間など信じられぬと断言する王にメロスは、人を疑うのは恥ずべきだと反論する。
処刑される事になったメロスは親友のセリヌンティウスを人質として、妹の結婚式を行うため3日後の日没までの猶予を願う。
王は死ぬために再び戻って来るはずはないと考えるが、セリヌンティウスを処刑して人を信じる事の馬鹿らしさを証明してやるためそれを許した。

メロスは急いで村に帰って妹の結婚式を行い、3日目の朝に王宮に向かって走り出した。
途中、川の氾濫による橋の流失や山賊の襲来など度重なる不運に出遭う。無理を重ねたメロスは倒れ込み、一度はあきらめかけた。
しかし清水を飲んで疲労回復し、再び走り出した。

メロスは全力で走り続け、日没直前、今まさにセリヌンティウスが処刑されようとする寸前に到着する。
セリヌンティウスに、ただ1度だけ裏切ろうとした事を告げて詫び、セリヌンティウスも1度だけメロスを疑った事を告げて詫びた。
そして、彼らの真の友情を見た王は心を入れ替えた。

交響的詩曲「走れメロス」(福島弘和)

江戸川女子高等学校吹奏楽部の委嘱により2006年に作曲された曲です。
楽譜は、CAFUAレコードから大編成用と小編成用がレンタル楽譜として出版されています。

委嘱元より「オペラの様な作品を」と承りましたが、プッチーニのような色恋沙汰に縁遠い私は、日本人なら誰でも知っているはずの太宰治の「走れメロス」を取り上げました。

曲の流れは物語の流れに基いています。

最初は「激怒」するメロス。
中間部の美しいメロディーは妹の結婚ですね。
そして王宮に向かう道での困難。
そして転調して親友との再開と大団円のフィナーレ。

特に後半の変ロ長調への転調は「キターッ」という感じのカタルシスを感じさせてくれて素晴らしい。

金管のファンファーレと木管の美しいメロディー、鎖などのパーカッションの効果音も含め、非常に演奏効果の高い吹奏楽作品となっています。


おまけ

もともと『走れメロス』は多くの人がどこかで聞いたことのある話であり、したがってパロディも多いものとなっています。
昔見つけた秀逸な作品を。

メロスゎ走った……
セリヌンティウスが
まってる……

でも……
もぅつかれちゃった…

でも……
あきらめるの
ょくなぃって……

メロスゎ……
ぉもって……
がんばった……

でも……
ネイル…われて……
イタイょ……ゴメン……
まにあわなかった……

でも……メロスとセリヌンゎ……ズッ友だょ……!!