Fioに言わせろ!

いろいろ言わせてもらいます

【時事】インドネシアの高速鉄道計画のその後がたいへんなことになっているようです

1月21日に起工式が行われたインドネシアの高速鉄道の工事は、未だに着工されていないようです。

 地元メディアによると、中国から提出されていない必要書類が多く、また一部提出された書類は、中国語だけの記載がほとんどで、インドネシア語や英語ではないため、審査担当者は読むことも出来ず審査が進まない。許可を出した区間はわずか5Kmだけ。中国は高速鉄道を建設する意欲が、中国の国内問題を背景に下がっており、中止に持ち込みたいのではないかと疑心暗鬼になっている関係者もいる。
 スタート前からこれほどトラブルの連続になるとはインドネシア政府の関係者も思っていなかったようで、期待を裏切られ騙されたのではないかと、後悔する声が強まっている。出典: 中国に騙された! ずさんすぎる高速鉄道計画に大きな後悔ーインドネシア|グローバルニュースアジア -Global News Asia-

フィリピンの鉄道建設のように、中国が途中で投げ出して撤退し、その後日本が工事を続行するケースになるかもしれないとは思っていたのですが、まさかのスタート前の撤退なのでしょうか。

中国が日本の出鼻をくじくことだけが目的だったとすれば、すでに目的は達しているので、撤退しても不思議ではないと思われるかもしれません。


もう一つ、今回のニュースで興味深いのは、同じイギリスのフィナンシャル・タイムズ紙をソースにしながら、産経新聞と日経新聞の捉え方が正反対だったことです。

 東南アジア研究所(シンガポール)の趙洪氏は、28日の英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)に、中国の国有企業は母国で、反対や障害を力で排除することに慣れてしまっていると指摘。インドネシアのような民主主義下では違った対応が必要だとして「地域社会をもっと深く理解する必要がある」としている。出典: 【ジャカルタ高速鉄道】受注した中国の書類ずさん過ぎ… 事業契約も調印できず 「中国語だけでは評価しようもない…」(2/2ページ) - 産経ニュース

 中国と東南アジアの関係に詳しいシンガポールの東南アジア研究所の趙洪氏は、中国の国有企業は自国では反対意見を強引に押しのけて進んできたが、民主主義下では異なるアプローチが必要だと指摘した。
 「中国の国有企業は非常に簡単に政府の承認を得られるが、他国ではその社会をもっと正確に理解する必要がある。特にインドネシアの政治は極めて複雑だ」と同氏は言う。出典: [FT]中国、インドネシア高速鉄道の認可遅延に直面  :日本経済新聞

産経新聞は、同じソースでありながら中国に非があるような書き方をしていますが、日経新聞はインドネシアに非があるようなニュアンスで伝えています。

これはそれぞれの新聞の立ち位置がわかって非常に興味深いと思われます。