Fioに言わせろ!

いろいろ言わせてもらいます

エコキャップ運動は1kg集めて15円になるけど送料は1kgあたり50円かかる

子どもたちがまだエコキャップ運動をやっていてびっくりした件

子どもたちが学校でエコキャップ(ペットボトルのキャップ)を集めていてびっくりしました。
今年の4月にNPO法人「エコキャップ推進協会」が、「世界の子どもにワクチンを」と呼びかけてエコキャップを回収していたにもかかわらず、2013年9月以降、キャップのリサイクルで得たお金をワクチン代として支払っておらず、ネット上で詐欺か?と批判されていたのは記憶に新しい所です。

それ以前からも、エコキャップ運動は全然エコじゃない等いろいろ指摘があり、今やエコキャップ運動は過去のものとなっていたと思っていました。
それが子どもたちがペットボトルのキャップを集めているのを知って、軽く驚いてしまったわけです。
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エコキャップ運動に対する疑問点

これを機会に、エコキャップ運動に対する疑問点をまとめておきたいと思います。

ペットボトルのキャップ1kgあたりの個数と金額

エコキャップ(ペットボトルのキャップ)は、1個あたり2.5gということで、400個で1kgという計算になります。
ちなみに、キャップの軽量化が進んでいるということで、2012年から430個で1kgとなっています。

そのキャップは、リサイクル業者に1kgあたり15円で売却されています。
つまり、エコキャップ430個で15円ですね。

ちなみに、ペットボトルのキャップの材料であるポリエチレンの価格は2011年段階で1kgあたり218円であり、リサイクル業者から見ればかなりの利益率と思われます。
これを回収した人たちが洗浄し、送料を負担して送ってきてくれて、感謝までしてくれるのですから、傍目から見たら羨ましい限りです(もちろん、内部事情はわからないのですが)。

キャップの輸送費の負担

たとえば10kgのものを宅配便で送ろうとすると、どう考えても1,000円は越えます。

それに対し、エコキャップ推進協会は、西濃運輸と提携し、専用袋を購入して送れば、1袋430円で配送することができます。
専用袋は20枚セットで1,400円、1枚あたり70円。

合計すると、送料と専用袋込みで10kgあたり500円で送ることができます。
送料はキャップ1kgあたり50円になりますね。

結局、1kgあたり50円の送料を負担して、15円の売却益を得ることになるわけです。
1kgあたり35円のマイナスです。

つまり、エコキャップ運動は頑張れば頑張るほど、マイナスが大きくなり、いっそのことエコキャップ運動をやめて送料をそのまま寄付した方がずっといいのです。

エコキャップ推進協会の活動目的

エコキャップ推進協会は活動目的として、

現在の当活動の主目的は、キャップのリサイクル活動を通じて、環境や貧困をはじめとした世界の課題・地域再生などについて学ぶ機会を提供することを第一義とし、社会の変化に応じて、その範囲も広がっていくと考えています。出典: 活動目的と経緯/NPO法人エコキャップ推進協会
ということをあげています。
つまり、ワクチン寄付はすでに関係がなくなっているようです。

寄付報告を見ても、2012年9月からの1年間でワクチン支援に3500万円寄付しているのに対し、2013年からの1年間ではいきなり0円になっています。(寄付報告/NPOエコキャップ推進協会
NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」の公開質問状を送っているわけですが(NPO法人エコキャップ推進協会に対する内容証明郵便での通知について|世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV))、エコキャップ推進協会の方は、それに答えず活動の目的からワクチンを消してしまったようです。

ちなみに、エコキャップ推進協会のキャップ回収実績は今まで127億個あまりで、この売却益を計算すると4億4千万円を越える額になります。
寄付額の総計は今から1年前までで2億1500万円ほどですので、この差額がどうなっているかは、とても興味深いところです。

最大の受益者は実は

エコキャップ推進協会のキャップ回収実績が127億個あまりであることを述べたばかりですが、これってペットボトルがこの運動のために(買った人がそのつもりはないことも多いでしょうが)127億本売れたってことですよね。
1本150円とすると、売上はなんと1兆9千億円ほどになります。

エコキャップ運動に熱が入れば当然無理してペットボトルを買おうとするケースも出てくるわけで、エコキャップ運動は、リサイクル業者や輸送業者だけでなく、ペットボトルを販売している業者に莫大な利益をもたらしていることになります。
その利益の一部を、寄付に回すようにできればいいんじゃないですか?

エコキャップ運動の今後

エコキャップ運動は、どうも割があわず、あなたにできること | 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)あたりを参考に直接寄付するか、トヨタのように店頭で回収して売却益を直接JCVに送る活動を行っている企業に持ち込むのがよさそうですね。
Tポイントでも募金できますので、エコキャップ集めるよりは生産的な気がしました。