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Fioの素敵な日々

日々の出来事や何やらをつれづれに

【音楽】イギリスでの成功に気をよくしていたヘンデルに驚愕の出来事が

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作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル

表彰式の時になくてなならない曲「得賞歌(見よ、勇者は帰りぬ)」は、バロック時代の作曲家ヘンデルのオラトリオ「マカベウスのユダ」の中の一節です。

他にもハレルヤ・コーラスなど有名な曲が目白押しのヘンデルは、1685年現在のドイツ東部で生まれています。
二十歳すぎにイタリアでオペラを学んだ彼は、1710年、二十代半ばでハノーヴァー選帝侯の宮廷楽長となります。

1712年イギリスに渡ったヘンデルは、宮廷楽長の職はそのままなのにロンドンに居着いてしまい、ハノーヴァー選帝侯からの再三の帰国命令も無視し続けます。
イギリスでの歓迎がよほど嬉しかったんでしょうね。

イギリスでのヘンデルは当時のアン女王の誕生を祝う曲などを作り、ちゃっかり年金までもらっています。

イギリスで気をよくしているヘンデルに驚愕の出来事が

ところがです、1714年にアン女王が急逝してしまいました。
そして、次のイギリス国王にハノーヴァー選帝侯ゲオルグ(イギリス国王としてジョージ1世)が迎えられることになりました。

皮肉な運命の巡り合わせという言葉は、この時のヘンデルのためにあるかのようです。
なんと、ヘンデルのハノーヴァー時代の雇い主が今度はイギリス国王になってしまったわけです。

国王ジョージ1世が、不義理なヘンデルを心よく思わなかったのは当然ですね。
名声に浮かれていた青年は、一転して見るも哀れな境遇へと落ちてしまいます。

和解のために名曲「水上の音楽」誕生

持つべきものはよき友です。
失意のヘンデルを救うべく、友人の伯爵たちが動きます。

恒例のテムズ川で行われる国王舟遊び。
密かに作曲した組曲「水上の音楽」が演奏されます。

国王が興味を示したタイミングを見計らって、すかさず「楽長はヘンデルです。なにとぞよろしく」とやります。
作戦はうまくいき、年金ももらうことになってめでたしめでたしとなったということです。

ただし、最近の研究では「水上の音楽」の前にすでに和解できていたらしく、ウソのような話が実は本当のウソだった的な話になっているようです。
でも、たとえウソでもいいから、そんなことを想像しながら、この明るく、開放的な曲を聴いてもらいたいものです。


その後のヘンデル

ヘンデルは1727年にイギリスに帰化します。
活躍の場がイギリスだったこともあり、イギリスの作曲家と言ってもいいかもしれませんね。(もっとも、イギリスではそうなっているようですが)

出る釘は打たれると言われる通り、才能があり、政敵も多かったヘンデルには数々の妨害もあり、50歳すぎには脳溢血で倒れ、歩くことも書くことも話すこともできなくなったと言います。
その後超人ヘンデルは見事に復活し、大曲「メサイア」などを完成しましたが、66歳で失明し、以後作曲活動は行われなくなりました。

失明と衰える体力の中で演奏活動は続けていたヘンデルは、1759年、最後の演奏となる「メサイア」の終曲が終わるとともにオルガンの前で力尽きて倒れました。
74歳でした。

ちなみに、50数回に及ぶ「メサイア」のコンサートの収益は、すべて慈善事業に寄付されたと言います。

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