Fioに言わせろ!

いろいろ言わせてもらいます

【時事】ドイツ経済には七つの試練が立ちふさがっている

ちょっと前まではドイツ経済を引き合いに出して、日本経済を貶めるという論調が見られたのですが、ここに来てにわかにドイツ経済に試練が立ちはだかってきました。

世界的な貿易規模の縮小

たとえば原油を始めとした世界的な資源安は、政治的な駆け引きもさることながら、世界的な需要減がその背景にあると思われます。
モノに対する需要が高まれば、これほど原油安が続くとも思えませんからねえ。

そして、需要減は世界的な輸入減にもつながり、このことは、輸出依存度の高いドイツ経済にとってマイナスに働くことは十分予想できます。
円安で輸出依存度が高まってきた日本が15%、アメリカは9%というところを見ると、ドイツの輸出依存度39%はかなり高いと言えます(2014年)。ちなみに韓国は44%です(大丈夫なんでしょうか)。

緊縮財政の堅持

輸出の圧倒的な超過、貿易黒字をたたき出している国が、緊縮財政を展開していいものでしょうか。
これは特にEU内でドイツ製品を買っている国にとって、かなり厳しい事態ではないでしょうか。

ドイツ経済が好調だった一因として、ギリシアなどユーロ圏内で経済の厳しい存在があることが、ユーロ高を抑制し、ドイツの輸出にとってプラスになってきたことがあげられます。

であるならば、ドイツがギリシアなどに経済的支援をすることは、ある程度義務的なものとして考えないと、その不公平感は限りないものとなると思われます。
それが財政支援の見返りとして他国にも緊縮財政を求めることは、全体のデフレを招きかねないでしょう。

また、ドイツ国内においても、もっと内需を高めるような金融政策なり財政出動しないと今後の危機は乗りきれないと思いますが、いかがなものでしょう。
第一次世界大戦後のハイパー・インフレーションに、よほど懲りているのでしょうか。

ギリシア問題

以前は「アリとキリギリス」のキリギリスのような存在がギリシアだと思っていましたが、全然違ってましたね。
ギリシア頑張ってますよ。
これ以上の緊縮政策は無理なんじゃないかと思います。
独自の通貨政策も取れませんしね。

さらなる緊縮策を受け入れることによって、問題を先送りすることになったギリシア危機ですが、先送りにすぎず、問題は解決してません。(解決の方法は一つしかないような感じですが、誰か言って)

ドイツが放っておいていい問題ではないですね。
ひょっとするとユーロの存在そのものを危うくするような問題なのです。

中国経済の失速

ドイツと中国の経済的なつながりって、すでにかなりのものになってます。
中国向けODAも、もはやドイツが他を圧倒してますからね。
メルケル首相が春にAIIBに日本を誘ってきたのもわかりますね。

ドイツ製品をバンバン買ってくれていたのも中国なわけだったのですが、ここに来て中国経済が失速してます。
正直、失速という言葉は生ぬるいのではないかという勢いです。

輸入もガタ落ちです。
電力消費量なども軒並みガタ落ちなんですが、なんでGDPの伸びだけ7%なんだろうと思います(最近ちょっと下方修正しましたが)。

これでは、輸出に頼るドイツ経済は、まともな影響を受けてしまいますね。

難民問題

難民ウェルカムやっといて、想像を絶する難民がドイツを目指して動き出したら、ウェルカムやっぱりやめたって、いくらなんでもそれはないでしょう。

ハンガリーなど、ドイツの周辺国はたまったもんじゃない状態です。
周辺諸国は激おこですよ。

ドイツの国家としての信用問題に発展しかねないですね。
さらに国内では極右勢力の台頭が目に見えてますし、本当に、どう落とし前つけるつもりなんでしょう。
(極東の某国になんとかしろって言いかねない?)

ドイツ株の暴落

4月以降のドイツ株は、23%ほど下落してます。
これは4000億ドル、日本円で48兆円ほど融かしてしまったことになります。
これは大変なことになってます。

VW問題

VWフォルクスワーゲン)による排出ガス規制不正問題は、信じられないほどのスケールで、全世界に影響を及ぼしつつあります。

アメリカ国内だけでも制裁金が180億ドルと、日本円にして2兆円を軽く越えてしまうようです。
それに今後芋づる式に集団訴訟が予定されている状況で、最終的にどれほどの規模の損失になるのか予想もつきません。

当然のことながら、VW社の株価もだだ下がり状態ですので、こちらの方の損失もすごいことになり、怒った株主による訴訟の動きも想定されてますので、そちらもすごいことになりそうです。

リコールのために73億ドル用意しているという話ですが、リコールしてどうするのでしょう。
テスト走行時のように、パワーを落としてクリーンな排ガスにするか。
それとも規定値の40倍の排ガスでパワーを維持するか。
そのどちらかしかないわけですからね。
そしてそのどちらも車のオーナーにとって満足する結果にならないことは明らかです。

ちょっと前までは、トヨタを抜いて世界一になってゴキゲンワーゲンなんてやっていたわけですが、これは会社の存続そのものが危うくなっている状態だと思います。
予想される大量の失業者のことを考えると、公金を注入して救済するしかないようですが、失ったドイツ車に対する信頼の方は、ちょっと救済のしようがない感じです。